新人の自分がニーニーズ単独での出演に参加させていただき、本当に光栄なことでした。
しかし、暑さと緊張で本番前のリハーサルか


ところが若干5歳の救世主が楽屋に到着したことにより、楽屋の雰囲気も明るくなり、少し緊張もほぐれたのです。
そして、ニーニーズの出番となり勢いよく楽屋からステージに出て、ステージ上に自分達が座るパイプ椅子を並べるため、ステージ脇に置いてあったパイプ椅子を手に取った瞬間、事故が起こったのでした。
壁に立て掛けてあったパイプ椅子のうちの一つを取った瞬間、もう一つのパイプ椅子が床を滑り、ちょうどその前に立っていた救世主の足先に当たってしまったのです。
すぐに救世主の足先を見ると、少し血が滲んでいる状態でした。不注意とはいえ、大変なことをしてしまい、救世主が出演できなくなるのではないかと思いました。
この事故に気づいていないであろうニーニーズの先輩方はステージ上のセッティングをあっという間に終え、本番が始まりました。
一曲目は、「涙そうそう」です。
自分は救世主のことが気になりながら、何とか三線を自分のレベルで弾き終えました。
けれども頭の中では、「大丈夫やろうか。」という気持ちでいっぱいでした。
そして、二曲目は、「だんじゅかりゆし」でした。
この曲で

一定のリズムを刻まなければならない楽器ですので、 心を取り乱している自分は、「リズムをキープできるろうか。」 と、ますます不安がよぎりました。
すぐ左横に居る先輩のMCが終わり曲が始まりました。
とにかくリズムをキープするように心がけ、何とか終了?三曲目は、自分が唄者の「三線の花」です。この曲はエイサー曲であり、救世主のエイサーが見せ所です。
この時、救世主が参加できるのかとヒヤヒヤしていましたが、楽屋の戸が開き救世主がステージにしっかりとした足取りで歩いてきたのです。
しかし、救世主の表情は浮かない表情でしたので、「ほんまに大丈夫やろうか。」と心配でなりませんでした。
ところが、その様な心配はいらなかったのです。
曲が始まり、救世主の元気いっぱいの声が会場内に響き渡り、集まってくれている大先輩方の視線は救世主に釘付けになっていたのです。
「この子は度胸がある。」と感心しました。
自分は緊張もあるせいで、また、途中で歌詞が飛び、さらに歌詞を間違えてしまいました。
けれど救世主は救世主でした。
歌詞が飛んだことなど関係なく、救世主のおかげで大先輩方は喜んでくれていました。
その後、四曲目の「エイサーシンカ」、五曲目の「唐船ドーイ」と続き、アンコール曲の「ふるさと」となりました。
この「ふるさと」の唄者は救世主で、大先輩方も一緒に唄ってくれて会場が一体となり、無事に終了しました。
今回の出演で、自分は5回目の出演ですが、やはり経験が必要だなとつくづく思いました。
経験

これからもニーニーズの一員として、また、高知県沖縄三線愛好会の一員として成長していきたいと思います。
皆さんよろしくお願いします。
ちなみに救世主には許しを得ています。
救世主のパパにも。
ランチもみんなで一緒に仲良く食べました。